ハニーガールオーガニクスはもともと、創立者のアンソニーの手がすべすべ、つやつやなことに奥様が気づいたことが始まりです。アンソニーが養蜂をしていて、いつもミツロウやハチミツに触れていたことがその理由でした。「私もそんな手になりたいわ」という奥様のためにアンソニーが作ったクリームが「フェイス&アイクリーム」です。
最初はアンソニーの養蜂場で採取したミツロウやハチミツが使われていましたが、ハニーガールオーガニクスの認知度が高まってくるとそれでは追いつかなくなり、現在はハワイ島にある養蜂場から取り寄せたオーガニックのミツロウやハチミツを使っています。
ではそのハチミツは何の花のハチミツでしょう?
答えは「オヒアレフア」と「ワイレライキ」です。と言われてもたいていの日本人にはなじみのない植物の名前ですよね。
二つのうち、ワイレライキはハワイアンクリスマスベリーとも呼ばれ、赤い実をつけるブラジル原産の樹木。そのハチミツの色はどちらかといえば濃いめで、チーズにもよく合うしっかりした味。
次にオヒアレフア。
ハワイが好きな方なら、ポンポンを連想させる、赤が鮮やかな花をご存知かもしれないし、デザインのモチーフとして使われているのを見たことがあるかもしれません。ちょっと調べてみると、知らなかったことがいっぱいあったので、ご紹介します。
- 花のように見えるのは花びらではなくほとんどおしべで、真んなかにめしべが1本ある。花びらとガクは小さくて目立たず、開花後すぐに落ちてしまう。
- オヒアはハワイにしか生息していない固有種。ニイハウ島とカホオラヴェ島にはない。
- 「オヒア」は木の名前で、オヒアの花を「レフア」または「オヒアレフア」という。
- 「フトモモ科オガサワラフトモモ属」の植物。フトモモは太腿ではなく、中国名の蒲桃(ほとう; プータオ pútáo)が由来。
- 赤の他に、黄色、オレンジ、白などもある。赤いレフアはハワイ島のオフィシャルフラワー。
- オヒアレフアのハチミツは色が白っぽく、常温で結晶しているのが特徴。繊細でユニークな味わいはハチミツ好きさんにおすすめ。
そしてオヒアレフアには、ペレが関わっている神話があります。ペレは、ハワイ島キラウエア火山の神であり気性の荒いことで知られる火の女神です。ハンサムなオヒアを気に入ったペレが彼に迫ったのですが、オヒアにはレフアという恋人がいたので断ります。烈火のごとく怒ったペレはオヒアを木に変えてしまいました。レフアは嘆き悲しみ、その涙は洪水を引き起こすまでに。そこで他の神々がレフアをオヒアの木に咲く花に変え、二人を結んだのでした。今でもレフアの花を摘むとオヒアから離された悲しみで雨が降るとされています。
参考先と写真をお借りした先
アロハプログラム