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クルエルティフリーのロゴ

クルエルティフリー
クルエルティフリー
動物実験反対のロゴ

うさぎに関係する話を二つ書いてみようと思います。

一つは、クルエルティフリーのロゴ。クルエルティ(cruelty)は「残虐」、クルエルティフリーは「動物実験反対」。化粧品などの製品にうさぎのロゴが付いている場合は、「当社は動物実験をしてません」という表明。オフィシャルなロゴが3種類ぐらいあって、そのうちの一つ、うさぎの耳がハート型のロゴがハニーガールオーガニクスの製品にもつけられることになりました。

ハニーガールオーガニクスはケミカルフリーで「口に入れられる成分だけ」が基本ポリシーです。なので、動物実験なんて当然、関係ありません。わざわざクルエルティフリーのロゴをつけなくてもいいような気もしますが、ま、動物実験反対という企業姿勢を示すブランディングの意味もあると思います。

化粧品の動物実験について何か書こうかな、と思って調べ出したところ、あれこれ検索していたらあっという間に2時間ぐらい経っていました。これって検索あるあるでしょうか? せっかくなので、2時間ネットをウロウロして知ったことや気づいたことなどをメモしておきます。

1)動物実験に反対するNPOが日本にもあること。検索するとJAVA というNPOのサイトが出てきます。

2)中国は輸入化粧品に動物実験を義務付けていること。
この義務付けは2021年に緩和されたものの、現在もニキビ治療薬などの一部の化粧品には義務付けが続いています。

3)資生堂は中国政府には逆らえないので動物実験もやむなし、としていること。
資生堂のサイトには「資生堂は、代替法に基づく安全性保証体系を確立し、これにより2013年4月から開発に着手する化粧品・医薬部外品における動物実験を廃止しました。なお、社会に対して安全性の説明をする必要が生じた場合を除きます。」「中国においては、化粧品の安全性を保証するために動物実験を含めた安全性試験が要求される場合があります。」と記載されています。(2022年10月12日現在)

4)「エシカル」が日本語になりつつあること。
「倫理的」や「道徳的」という日本語がありますが、「エシカル消費」とか「エシカル製品」など、これまでになかった考え方には新しい言葉の方がマッチするのかもしれません。ちなみにですが、「ethical」のthの音は「シ」とは全然違うので「エシカル」では絶対に通じません。

5)動物園や水族館がなくなるかもしれない
動物虐待に反対する人が増えたら、動物園や水族館がなくなる日が来るかもしれません。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」でも、主人公がイルカとクジラが大好きで、イルカを水族館に閉じ込めることに反対していました。未来の子どもたちはヴァーチャルでしか象やキリンを見ることができないかもしれませんね。

7)グリセリンフリーが話題になっていること
植物性グリセリンはパーム油が原料で、パーム油の生産は森林破壊、野生生物の減少、温室効果ガスの排出につながっています。だからグリセリンを使わないようにしよう、ということだろう、と思ったのですが、違いました。「グリセリンがニキビの原因であるアクネ菌を増やす」と言われだして、それでグリセリンフリーが話題になっているらしいです。

8)ネズミはロゴにならない
動物実験といえばきっとネズミが一番犠牲者が多いだろうと思うのですが、動物実験反対のロゴに使われているのはうさぎで、ネズミではありません。うさぎは人間の目にかわいいと映るけれど、ネズミは一般的にあまりかわいいと思われていないからですね。ちなみに、実験で使われるネズミにはハツカネズミを改良・繁殖させた「マウス」とドブネズミを改良・繁殖させた「ラット」があるそうです。 

さて、うさぎに関係している二つめのことは、うさぎの穴です。

英語のイデオムに go down the rabbit hole (うさぎの穴にハマる)というのがあります。話が横道にそれて変な方向に行ってしまうとか、何かの拍子に混沌の中に巻き込まれてしまうとかいう意味です。

単にクルエルティフリーについて調べ始めたはずなのに、あっちこっち横道をふらついて、2時間経ってしまいました。それがまさにうさぎの穴にハマった、ということです。

蛇足ながら、うさぎの穴で、つい連想したのが「壁の穴」。パスタのレストランです。今もあるのかな、と検索してみたら、昔私が何度か行ったお店はもうないものの、他の都市にはちゃんとありました。なんと昭和28年の開業で、たらこスパや納豆スパなどの和風パスタはここが広めたのだとか。壁の穴なんて変な名前だなあと当時は思っていましたが、hole in the wall (簡単な造りの店)という表現が英語にあることは後になって知りました。

こういうのもまた、うさぎの穴に落ちてしまった例です。

もっと知りたい方のために:

パーム油 私たちの暮らしと熱帯林の破壊をつなぐもの

化粧品でも動物が犠牲に | 動物実験の廃止を求める会

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