ハニーガールオーガニクスのクリームのほとんど(*1)には天然ビタミンEオイルが配合されています。若返りビタミンなどと呼ばれて注目を浴びているビタミンE。でもビタミンEって何?
ということで調べてみました。まずは「ビタミンE」をグーグルで検索して出てきた厚生労働省のページから引用。
ビタミンEとは?
ビタミンEは多くの食品に含まれる脂溶性の栄養素です。ビタミンEには酸化防止作用があり、体内でフリーラジカルによるダメージから細胞を守るのを助けます。フリーラジカルとは、摂取した食物が体内でエネルギーに変わる時に形成される化合物です。大気中にもタバコの煙や大気汚染、太陽からの紫外線によって発生したフリーラジカルが存在し、人々は曝露を受けています。
免疫機能を高め、体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退するためにも、ビタミンEは必要です。また、血管拡張を促し、血管内で血液が凝固するのを防ぎます。身体の細胞が互いに連携し、多くの重要な機能を果たす際にもビタミンEは使われます。
ビタミンEとα-トコフェロール(アルファトコフェロール)はまあ同じ
次に気になったのが、ビタミンEとトコフェロールは同義語なのか、ということ。というのも、ハニーガールオーガニクスの成分としては「天然ビタミンE(トコフェロール)」と表示されているからです。水とH2Oのように、同じものなのでしょうか? 調べてみると、そうではありませんでした。前述の厚生労働省のページにも「ビタミンEという名称は、単一物質のように聞こえますが、実は、α‐トコフェロールなど、食物中の8種類の同族体の総称です。」とあります。ちなみにその8種類は、トコフェロールのα、β、γ、δとトコトリエノールのα、β、γ、δです。(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタと読みます)
ただし、人体において積極的に保持されるのはビタミンEの中でもα-トコフェロールのみであるため、血液や組織に最も多く存在するビタミンEはα-トコフェロールであり、ビタミンEといえば通常はα-トコフェロールの話だ、ということです。
厚生労働省の、医療関係者向けとした別のページにも「天然のビタミンEには、それぞれ生物学的活性度が異なる8つの化学形態がある(α-、β-、γ-、δ-トコフェロール、および、α-、β-、γ-、δ-トコトリエノール) [1]。アルファ(α)トコフェロールのみが各組織に存在できる形として認識されている。」とあります。
ビタミンEの抗酸化作用
さて、ビタミンEは抗酸化作用があり、体に必要な栄養素ということですが、ハニーガールオーガニクスのクリームにビタミンEが配合されているのはなぜでしょうか? それは、ビタミンEの持つ抗酸化作用が体とお肌に良いだけでなく、製品の酸化防止に役立つからです。
ここで知っておきたいことは、ビタミンEには天然のものと合成のものがあり、合成ビタミンEには抗酸化作用は望めないということです。いくつかのサイトから引用します。
ダイエタリーサプリメントでは、天然のビタミンEをd-α-トコフェロール、合成品のビタミンEをdl-α-トコフェロールと表示しています。合成のビタミンEは、安定化をはかるため、抗酸化にはたらく場所(水酸基、下図○部分)に安定させるための物質をつけています。ゆえに合成ビタミンEに抗酸化能力は望めません。
ビタミンE のサプリメントには、大きく分けて「天然」、「天然型」、「合成」の3 種類が存在します。植物油から抽出した「天然」のビタミンE の1 分子は繰り返してはたらき、1000 個のフリーラジカル分子に対応します。これに対して「天然型」や「合成」のものは、抗酸化にはたらく部分が「天然」と違う構造になっているため( 注4) 抗酸化作用についてはほとんどなく、ビタミンE としては有効ではありません。天然ビタミンE を利用することをお勧めします。
注意4 「天然」では水酸基(OH 基)となっている部分が、「天然型」や「合成」ではアセチル基になっている。そのため、「天然型」や「合成」は医薬品としての安定性を満たすが抗酸化能力は望めない。
出典 マリヤ・クリニック
「天然型」? 「天然」じゃないけど「天然」って言いたい(笑)
ひまわり種子由来の天然ビタミンE
合成ビタミンEに抗酸化能力は望めない、ということをおわかりいただいたところで、ハニーガールオーガニクスが使っている天然ビタミンについてお話ししましょう。ハニーガールオーガニクスのクリームのほとんど(*1)には、遺伝子組み換えなし、添加物なしのひまわり種子を原料としたひまわりオイルが天然ビタミンE(トコフェロール)として配合されています。ひまわりオイル(サンフラワーオイル)は健康と美容に良いオイルとしてご存知の方も多いことでしょう。以前は大豆由来のビタミンEオイルを使用していましたが、大豆アレルギーを持つ方にも安心してお使いいただけるように、ひまわり種を原料とするオイルに変更しました。ちなみに、サフラワーオイルはベニハナ油でサンフラワーオイルとは別物です。
*1 フェイス&アイ、フェイス&アイES 、ナイトクリーム、ナイトクリームE S、ローズクレメ、スーパースキンフード、ママ&ベビーバター、キューティクル&ネイルクリーム、パーソナルルブリカントの9種
ビタミンEの話(後編)に続きます。
[…] ビタミンEの話(前編)の続きです。 […]